4.糸島周辺
2005/2/5

また海岸散策にでも行こうかと思ってたが寝坊してしまった。天気はすごく良いので、予定を切り替えて自転車散策することにした。
右に博多湾を見ながら西に向かって海岸線を走る。冬とは思えないほど風が全然ないので非常に快適である。今津湾の外周をぐるーっと周りつつ、桑原を抜けて、峠を一気に越えて桜井まで来た。ここまでガツガツ走ったからかなり暑くなった。
さてここからどこに行こうか。目的地は何も決めてないので、適当に小道に入って行くことにした。木々に囲まれた静かで気持ちよい道だ。そのうち小さな川に沿った道に出くわした。
小川を横目にみながら小道をのんびり走る。すると突然後方から青い物体がすごい速度で川の上を飛んでいった。見まがうものか。そいつは私が大好きなカワセミという鳥だ。水辺日誌のタイトル絵にするほど好きなのだ。さらに進むとまたカワセミを発見した。しかし接近を許さずあっという間に彼方へ消え去る。結局わずか2km程の道なのに何度も見かけることができた。こんなに短時間でカワセミを何羽も見たことはない。この場所はまたいつか観察に来よう。
小川沿いの道を離脱し先を進むと、大きな沼があるのが見えたのでちょっと寄り道。この辺には沼や貯水池がたくさんある。沼のほとりから周囲を見渡し、また元の道に戻ることにした。すると工事用の軽トラがバックしようとして前を遮っていたのでやむなく立ち止まる。交通整理用の棒を持った若い兄さんが「オーライ オーライ」と誘導していた。軽トラはゆっくりバックしているが、このまま下がると反射灯が付いた道路と歩道を分ける鉄の杭に当たりそうだ。いや、絶対に当たる。若い兄さんは目の前にあるそれにやっと気付いた。(遅っ) 慌てて「ストーップ!」と叫びながら車の後部をバンバン叩く。結構大きな音をたてて車を叩いてるのに、運転者はなぜか気付かずにバックし続ける。「バキバキバキ!」杭は無残にもなぎ倒された。何でこうなるんだ?(・_・;)
運転手が降りてきて、私を目の前にして気まずそうに二人で杭を元に直した。軽トラの後部の損傷の方が大きかった。
下り坂を軽やかに走っていると、のぼり旗を道沿いに立てている人たちがいた。旗には「杉能舎 蔵開き」と書いている。そういえばこの先に杉能舎という酒蔵があるんだっけ。ふと旗を立てているおばちゃんと目が合う。「寄っていきませんか? ぜんざいもありますよ」 別に目的のないツーリング。寄らいでか。「どうぞ試飲して下さい」と小さなカップに注がれた日本酒をすすめられる。「いや、あの、自転車なんですが・・・そうですか」 ま、一口ぐらいなら良かろう。 奥に入っていくとさらに各種のお酒がずらりと並べられ、それぞれ試飲できるのであった。にごり酒がある・・・ちょっとだけ味見してみようか。
さすが蔵開きというだけあって、出店で焼き鳥やらフランクフルトなどを売っていた。その食欲をそそる香りに導かれ、気付いたらピリ辛チキンと地ビールを両手に持っていた。甘辛いタレに絶妙にからんだ、ジューシーな鳥の旨みのハーモニー。ビールはピルスナー。えーと、ちょっとまた味見・・・
さーてと、自転車とはいえ飲酒運転はご法度。すぐ近くの今津湾にて冬鳥観察でもして酔いをさますとしよう。瑞梅寺川河口付近からテクテク散歩する。毎年春にナマズの赤ちゃんがみられた水路は、た田んぼと共に埋め立てられていた。酔いがさめた。
潮が引いた広い今津湾の中に出来た干潟は、陸地伝いには外敵が侵入することはまずないと思われる。そこはまさに鳥達の楽園となっていた。
帰路もまた博多湾越しに能古島を望みつつ走る。小春日和のおかげで、海風もまた心地よく感じることができた。次回もこんな日をみつけて走りに行くことにしよう。





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