9.秋の霧島
2005/11/5・6

去年は阿蘇・久住。そして今年のロッキー鹿児島カヤックスのサイクリングツアーでは霧島を走ることになった。
早朝から自転車を車に積み込んで出発。11時頃に現地に到着して、鹿児島チームと合流した。前日の天気予報ではこの日は時々雨とか言ってたが、どうやらその心配はなさそう。ほんとに雨だけはごめんだ。
さてこれから向かう場所は謎の温泉ということだ。何かわからないけど面白そう。

出発して間もなく、道路脇のあちらこちらから温泉の白い蒸気がもくもくと上がるのが目に入る。秘湯への期待が高まるのであった。
とにかくだらだらと続く坂をひたすらこぎ続ける。あまりにも暑くて上着を脱いで、Tシャツ一枚になる。森の中に入り、坂はさらに急になる。
シュノーケリング仲間のヨッシーは今回サイクリング初挑戦で、行く前から自信ないとか弱音吐きまくりだったが、ガシガシ坂を上ってゆく。なかなか頑張るじゃないの。

自転車を停め、野元団長の案内で林道から森の中を分け入った先に、その秘湯は存在した。川原から白いカーテンのように立ち上る湯気の量が半端じゃない! ここまですごい光景は、想像できなかった。
最初にFさんが突き落とされたのを皮切りに、みんな一斉に湯に浸かる。場所によってはお湯が熱いので、川の水とうまい具合にブレンドされるように、岩で湯船を設えるのがミソだ。上流から虫やら葉っぱやらが流れてくるのが実にワイルド。少し紅葉した山を眺めつつ、ぼけーっと温まる。やがて疲れがみるみるうちに、じんわりほぐれてゆく。いやー感動的な体験だ。団長ありがとうございます。
盛り上がった宴会から一夜明けた。外はかなりザーザーと雨が降っている。ちょっと残念だが、ここまで来たら少々の雨でもサイクリングに行くということで皆の意見は一致した。
出発して間もなく、ちょうど丸尾の滝にさしかかった所で、雨が激しくなり一時雨宿り。(結局一日を通して強く降ったのはこの時だけだった気がする。)
天気が良ければ霧島高原を一望できただろうに、眼下は文字通り霧に包まれていた。景色は拝めなかったが、長ーい坂を風をきってシュンシュン下るのは気持ちよい。でもこれって帰りはせっせと上らなければいかんのだよね。
長い坂の終点に偉大なる足湯があった。体全体が湯船に浸かったように暖かくなる。去年から足湯に浸かりつつソフトクリーム食べるのが定番になった。
霧島神宮に到着。唐突にどこかの神社の激走祭りみたいに、本殿まで競争することになった。久しぶりの全力疾走。この旅で一番きつかった。

たまたま通りかかった茶店の窓越しに、紫色の爆発パーマ頭のおじさんと目が合った。多分カツラと思うが地毛かもしれない。酒が入ってるのか赤ら顔で上機嫌なおじさんと対照的に、同席の連れの人たちは無関係を装うかのように無言でお茶をすすっていた。数秒間釘付けになったが、あまりじっと見つめてはいけない気がして、その場を去った。霧島神宮と全然関係ないことだが、インパクトがあって頭にこびりついた光景になってしまった。




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