10.竹田市内サイクリング

2005/11/19


真後ろに滝がある豊後竹田駅

職場の大分県竹田市出身の人から、「竹楽は綺麗だから行ってみな」と薦められた。竹楽とは斜めに輪切りした竹の中にロウソクを燈し、それをいたるところに設置して、町中を淡い光でライトアップするという竹田市のお祭りである。どんなものかネットで写真を見ると、確かに闇に浮かぶ沢山の灯りが綺麗だが、実際にこの目で見てみないことにはよくわからない。そこで珍しく親を連れて行ってみることにした。ついでに自転車を車に積んで。
昼過ぎに竹田に到着。早めに到着したので、街の中心に近い場所に車を停めることができた。満車寸前だったので、幸運であった。
両親はぶらぶら街を散策するという。2時間後に落ち合うということにして、私は自転車の組み立てをはじめた。

時間制限があるので、行きたい場所は決めていた。しかもハンディGPSに目的地のポイントを登録して来たので安心だ。と、バックを探すがGPSは見当たらない。忘れてきてしまった。ガビーン。
だいたいのコースは頭に入ってるので、地図なしでも何とかなると思い、とりあえず出発することにした。
走り出して間もなく、国道沿いから見える「若宮井路笹無田水路橋」にさしかかった。手前ににある鉄橋をJR豊肥本線が通る瞬間を撮りたかったが、なかなか来ないので次の目的地に向けて出発。
だらだらと坂をのぼって、紅葉が綺麗という用作公園へ到着した。公園内より高い位置にある駐車場から広がる紅葉が見える。

さて次は原尻の滝に行くことにしている。GPSを頼りにしていたので、まともな地図を持ってない。一旦国道まで戻って、朝地辺りから原尻の滝方面へと行くのが無難なコースだ。しかし頭の中にある地図頼りに、ショートカットコースで行くことにした。長い下り坂をビュンビュン飛ばして、途中民家などない林道の分岐点にぶち当たる。左右どっちを行っていいか見当がつかない。といって今さら長い坂を上って戻る気にはなれない。一か八かで右を選択。
間もなく道路工事現場があったので、滝への道を聞く。さっきの分岐点を左に行かねばならなかった。危なかった。相変わらず自分の勘は信用できない。
なんとか無事に原尻の滝へ到着。大分のナイアガラの滝と言われている。もう少し水量があればもっと迫力があったかもしれないが、こういう形の滝は他に見たことがない。なかなかのものでした。
時間通りに竹田市内へ無事戻ってきた。短いコースだったが、アップダウンがとても多かったので、程よい運動になった。夕暮れの空を見上げつつ、缶コーヒーで一息つく。
日が暮れて、町のいたる所に竹灯篭の光が揺らめいた。たまに「カコーン」という音が聞こえる。うっかり足元の竹灯篭を倒してしまっているようだ。昼とは段違いにすごい賑わいだ。
昼間の散策ですっかり町のマップをインプットした親の先導で、十六羅漢像前にやってきた。やたらに多い人の群れの先には、ライトアップされた紅葉と川のように蛇行した竹灯篭が美しく配置されていた。しかし最も綺麗に見える場所は人が多くて撮影なんてできたものじゃない。角度的に今一だが横っちょの若干人が少ない所にしゃがんで撮影。
大人でも迷子になりそうな人の流れにもまれつつ歩く。武家屋敷通りの入口にさしかかったが、ここは混雑のピークだった。ひしめき合う人の列が全然進んでいない。ここは見るのあきらめて、別の筋を抜けて広瀬神社前に行く。幽玄な灯りがとても美しい。

町おこしのイベントとして始まったとされる竹楽。優しい光が風情のある竹田の町の雰囲気を、さらにぐっと引き立てていた。

親は余った竹灯篭を町の人からもらってきたらしい。数日後、二個の竹灯篭がベランダで淡い輝きを放っていた。





Home