12.大分 姫島・耶馬溪
2006/04/30〜05/01
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4月30日早朝、車に自転車を積んで自宅を出発した。渋滞のない道をすいすい進み、約3時間ほどで大分県豊後高田市に到着した。自転車を組み立ててサイクリングに出発だ。 コースは豊後高田市から真玉町を抜けて、海岸線に沿って北上。そして伊美港からフェリーで姫島に渡り、島内をぐるっと巡って来た道を戻って来る予定だ。ちなみにスタート地点の豊後高田市には、昭和の街並みを残したレトロな商店街がある。中でも「昭和ロマン村」という博物館にはぜひ入ってみたい。サイクリングから戻ってきたら立ち寄ることにしよう。 走り始めて数キロ程で真玉町に入った。すると左手の視界が開いて、広々とした海原が姿を現した。穏やかな海面に朝日が照り返す。海と空の青さが体に染み込んでくるようだ。これだよこれ! この爽快感を感じるために走りにきたのだ! |
| 観光案内版を見つけたので、休憩しながら眺めていた。するともう少し行った所に「長崎鼻」という半島があると書かれている。時刻表にてフェリーの乗船時間を確認すると、結構余裕があるので寄り道してみることにした。 長崎鼻への道先を示す看板に従い、213号線から左折する。しばらく行くと波打ち際に沿って岬の突端まで続く遊歩道があった。時々立ち止まってさざ波の音が響く岩場を覗き込む。思わず「あぁ、泳ぎたいなぁ。」とつぶやいてしまった。 やがてキャンプ場に到着。自転車を置いて散歩していると、洞窟と書いてある看板があった。小道を下って行くと、外海と隔絶された不思議な空間が現れた。暗い洞窟の奥を覗き込むと、差し込む光が海を青く輝かせていて、何とも幻想的な雰囲気をかもし出していた。 |
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長崎鼻を出発して、相変わらずのどかな道を気持ちよくこいで行く。そして伊美港へ到着。とりあえずフェリーの切符を買いに窓口へ。すると窓口の人から「フェリーは今さっき出ましたよ。」と言われる。「へ? まじ??」と時刻表を見直してガクッと来る。伊美港と姫島港の出発時刻を逆に見ていたのだ。今までに何度同じ失敗をやってきたことか。まったく学習能力のないやつだ。 仕方ないので昼飯を食べようと港周辺を探すが、食堂らしき店がない。唯一見つけたお店はタコヤキ屋だった。マヨネーズを大盛りにしてもらったネギタコヤキを買い、波止場でポカポカ日向ぼっこしながら気長に船を待つ。 1時間ほどでフェリーが伊美港に戻ってきた。フェリーに乗り込み、座席でウトウトしていたらいつの間にか姫島に着いてしまった。 姫島に到着。小さな島だけど島内を巡るルートをあらかじめ調べておいた。そのルートはハンドルに搭載したハンディGPSが道順を教えてくれる。 |
| 早速ハンディGPSが指示する「観音崎」へ向かう。ここでは県指定天然記念物の黒曜石が見られる。割ると断面がガラスのように鋭利になるので、石器時代に矢じりなどの材料として用いられた石だ。海岸にある石は波の浸食で丸く削られてしまっているが、県指定天然記念物のため割って黒曜石らしいツヤツヤ光った断面を確認することはできない。 しかし黒曜石よりも興味を引かれたのは、断崖に囲まれた穏やかな磯の風景。たまらなくスノーケラー心をくすぐられてしまったが、素潜り道具は一切持ってきてないので涙を呑みつつ再び自転車にまたがった。 |
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観音崎から少し東へ移動すると、潮が引いた浜が広がっていた。沖には鳥居が祀られている。これは「浮洲」と呼ばれ、満潮時でも海面下に沈まないらしく、姫島の7不思議の一つとなっている。 |
| 島をさらに東側へ移動する途中で7不思議の「かねつけ石」「逆柳」「拍子水」「浮田」を順に見物しつつ、最東端の姫島灯台へ到着した。日本神話に登場する姫島だけに、名所もまたロマン溢れる神秘さを秘めていた。 帰りのフェリーが出るまで少し時間があるので、売店でアンパンと冠コーヒーを買って公園で一休み。飲み干した空き缶を捨てようとゴミ箱を探すが見当たらない。仕方なく売店に戻って、空き缶を捨てといてもらえますか?と店のおばちゃんに頼んだ。 店を出ようとすると「あなた、忘れ物ですよ。」とおばちゃん。はて?何か落としたかと思い「すみません。」と頭下げつつ戻ったら手に10円玉を渡された。何だろうと思ったら、姫島ではシールを張った缶飲料に10円を上乗せして販売し、空き缶を持ってくれば返す仕組みになっているそうだ。その効果でポイ捨ては激減したという。 |
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国東半島に再上陸後、帰り道は景色も見返らずに飛ばす。「昭和ロマン村」の閉館が迫っているからだ。気持ちにゆとりを持たずにこぐ自転車のなんとつまらないこと。それでも必死にこいで到着。なんとかギリギリ間に・・・・合わない。既に閉館準備中だった。 (写真はスバル360の後から、二人の職員さんが門の柵を抱えて来ているところ) こうなりゃやけくそで、ちょっとだけでも写真撮らせてもらうよう頼んでみる。承諾を得たので、懐かしいミゼットなどの往年の昭和の名車を撮影することができた。とりあえずこの日の目的は全て達成できたが、体力は限りなくゼロに近い。中津市まで車で戻り、駅前のホテルで沈み込むように深い眠りに落ちた。 |
| 一夜明けたがまだ疲れがやや残っている。今日は楽々コースなので、飛ばさないで行こう。スタート地点は禅海和尚がノミ一つでガケを掘りぬいたことで有名な「青の洞門」。ここから山国町まで伸びている、綺麗なサイクリングロードをテレテレと走る。 道は山国川に沿っている。昨日は海で今日は川。眺める景色に水辺があれば、気持ちが自然と和んでくる。それにしても人も自転車も全く通行していない。素晴らしい道と風景は独り占めだ。 |
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ゆっくり走ったつもりが、予定より早くゴールの山国町に着いてしまった。確かに距離はたいしたことないが、そういうのと別に「あれ?いつの間に?」みたいな感覚だ。 誰かに気兼ねすることなく自分だけの空間に身を委ねていたから、時間の感覚が薄れたのだろう。そういやここ最近仕事が年度の変わり目で特に慌しかった。久しぶりに心の中のスイッチが完全にオフになった気がした。こういう有意義な時間を大切にしたい。 スタートからゴールまで、実際はごくわずかに上り坂になっていた。だから帰りはほとんどペダルに力をこめることなく、ふんわり優しい春風に乗りつつスイスイ下ってゆく。鳥のさえずり、道端の草花、そして川のせせらぎの音に包まれて、心のスイッチを切ったまま走り抜けてゆこう。 (グリーンウォーク誌で紹介したのはここまで。実はまだまだ遊び足りてなかったので、さらに別の場所へ行くことにしたのであった) |
| サイクリングロードを往復して、車を停めている青の洞門まで戻ってきた。夕方近かったが、どうもパワーが余って仕方がない。そこで川の河口に広がる中津干潟で、しばし生き物探しをすることにした。やはり何だかんだ言っても、私は水辺の生き物が大好きなのでね。 ちょうど干潮の時間だったので、堤防から見渡すと広大な干潟が出現していた。長靴に履き替えて、散策を開始する。 干潟に出来た潮溜まりには、魚やエビ・カニなどの小さな生き物が取り残されていた。捕まえては写真をパチリ。楽しくて夢中になっているうちに、空が薄暗くなってきた。 最後の最後までたっぷり遊んで思い残すことはなし。次回も車に自転車と水辺道具(ついでにキャンプ道具も)を満載して、どこか面白そうな場所を探しに行こうと思う。 |
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