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超能力に導かれし島


2003年8月2日



覚醒しせり!未知なる能力

途中見つけた、朝もやに煙る棚田の風景
ある日、暇を持て余していた私は、ふと手元にあった地図を眺めておりました。そして今までに行ったことのない場所で、面白そうな所はないかいなと海岸線を目で追っておりました。するとある場所に目がいった時に「ピーン」と頭のてっぺんの毛が逆立ちました。(そんな気がしただけですけど。)
そこで頭に浮かんだのは、最近よく超能力者が行方不明者を探す番組です。ああいう番組は好きなのでよく見ておりますが、彼らが行方不明者の写真を見ただけで、地図を広げて「ここにいます」なんて指し示したら、本当にそこに居たりするんですよね。思わずテレビ画面に向かって「すげ〜」なんて口にしてしまいます。今回「ピーン」と来たのは、実は私の中に眠っている神秘的な力が、いま正に目を覚まそうとしている前触れなのではなかろうか! とまぁ毎度のことながら、単細胞な思考で一人盛り上がってしまうアホな私。果たして私の超能力は「開眼」したのか? それを確かめるためにも現地へと行ってみるのでした。



トンボ池発見

トンボの楽園です
朝5時に我家を車で出発しました。途中に大きな観光地がいくつもありますが、早朝ということで渋滞に巻き込まれることもなく、快調に車を走らせていました。やがて道にも迷わずに現地には3時間半ほどで到着。そこは大きな橋がかかった、とある島なのです。 島に渡って最初に見つけたのは、トンボ池と言われるビオトープ。その名の通りたくさんのトンボが乱舞しております。池の端に立ち、華麗なトンボの姿にうっとり・・・していたのはわずか3分。なぜならばこの日は風もなく、朝っぱらから突き刺すような日差しの中では、突っ立ってるのさえ我慢できないほどなのです。



変なバス停発見

アラカブだぁ
トンボ池の観察もそこそこに、車で次なる場所に移動中に、不思議な物体が目に飛び込んできました。それはバス停の待合場所ですが、ガバーッと口を開けた二匹の魚。そういやこの島の案内板に、アラカブが島のシンボルと書いてたような。確かに色といい雰囲気的にはアラカブに間違いないようです。なんともユニークなバス停ですね。到着早々にいろんな発見がある不思議な島。ますます期待が高まります。



怪しい〜建物発見

何だろねあれ。とてつもなく不気味だ
さてアラカブのバス停の近くには、この島で最も大きい港があります。何かないかな?とぶらぶらしていると、「んん? あれは何だ?」海を挟んだ対岸には、城壁のような黒い不気味な建物が、こちらを睨みつけるように建っています。いくつもの窓から向こう側の景色が見えるということは、誰も住んでいないのでしょう。あれは一体なんなんだ? 好奇心と不安感が心の中でせめぎ合い、最終的には前者に軍配が上がりました。よーし行ってみることにしましょう。




幽霊アパートだ・・・

長居は無用ですな
車で接近するにつれ、その建物群の異様さがはっきりしてきました。近くには遺跡のような姿の、古い煙突などが道路沿いから見えます。建物に通じる道はいずれも柵があって、立ち入り禁止になっています。道路脇に車を停めて眺めると、森の中に飲み込まれるように、黒い建物がゆら〜っと突っ立っており、ツタのような植物が壁面を覆い尽くそうとしています。その姿、まさに”幽霊屋敷”!! 外観写真も撮ったし、もうここから立ち去った方がいいのかも。しかし心の中からにじみ出るような好奇心が・・・・ 私は根本的には恐いのは苦手のくせに、恐いもの見たさってのを押さえられない性分なのです。実は稲川淳二の心霊ライブに行ったことがあるのです。しかも二回も。(苦笑)
さすがにいい大人が立ち入り禁止の柵を越えて入るような非常識なことはできません。どこか車で通行できるような道で、もっと建物に近づけるような場所はないものかとうろうろしていると・・・・ありました。車をそのおどろおどろしい建物の真横に停めることができる道が。

お、お邪魔しました〜
私の周囲には人の気配は一切ありません。カメラを構えてゆっくり歩いて接近してみました。柵の所から見ると建物の入口は塞がれ、やはり立ち入り禁止の看板が。日差しの強い日なのに周囲の樹木のせいでしょうか、部屋の中は薄暗くてよく見えません。その漆黒の闇の向こうには一体何があるのでしょうか。想像するだけで寒気がします。
既に完全に汗はひいてしまいました。もう、長居は無用ですね。立ち去ろうと歩き出した時に、背後で何かの気配がしたような気がしました。振り返るべきか、それともこのまま立ち去った方がよいか。勇気をふりしぼって確認をしてみようかな。ゆっくり恐る恐ると最初に目、次に首を建物の方に向けていきました。すると3階の窓際の錆びた手すりに何者かがもたれかかって、こっちを見ている・・・「うっぎゃー!!!」ってよく見りゃただの木の枝じゃんかよ。びっくりさせやがって。と平静を装いつつ、今度は振り返りもせず車の所までダッシュしたのは言うまでもありません。
後で調べたら実はこれらの建物は、かつてこの島の基幹産業であった炭鉱に、勤めていた人達が住んでいたアパートだそうです。現在は廃墟と化していますが、全盛期には島の人口が今の約10倍もいたそうです。栄華盛衰の光と影を物語るメッセンジャーとして、これからもずっとたたずみ続けることでしょう。でも夜は絶対に近づきたくはないですね。




気分を変えて海に飛び込もう

青い海水が暖かくて気持ちいい
ところで、この私が一人で単なる観光をしにこの島へ来たはずはございません。島をうろつきながらも、しっかり楽しそうな海岸に目星をつけていたのです。お昼もまわったのでぼちぼち潮が引き始めました。私が見つけたそこは海沿いの小高い所。そこに車を停めて、いつもの水辺スタイルに着替えて、海に向かって長い坂をずっと下っていきます。海に出ると目の前には、ぽっかりと小ぶりの島が浮かんでいます。しかしなんとこの島は潮が引くにつれて地続きになってしまうのでした。すごいですね。朝下見に来た時はこちら側とは海で完全に隔てられていたのに、潮が引いたらテクテク歩いて行けるんですもんね。
それでは早速水中の様子を覗いてみましょう。シュノーケリングなので深いところには行けませんが、浅い所にもちらほらとサンゴが見られます。そしてその周りにはチョウチョウウオやコバルトブルーのソラスズメダイが優雅に泳いでます。そんな光景が水面から差し込まれる日差しに輝いてとても綺麗です。しばし何もかも忘れて、ぷかっと浮いたまま海の世界に浸ってしまいました。


海の生き物たちの写真はこちら



不思議な岩の模様は何?

二枚貝っぽい気がします
ふわふわ泳いでいると水中の岩の一つに、おかしな模様があるのに気が付きました。近くで見ると、葉っぱのような同じ形がたくさんついています。一体これは何でしょうか。後で調べましたら、どうやらこの辺りは化石が沢山見つかるそうです。これもそういう化石の一部なのかもしれません。水中では生き物ばかりを追いかけておりますが、こんな発見をしたのは初めてです。しかし発見はこれで終わりではなかったのです。



この残骸はまさに・・・

何でもかんでも素手でさわるんじゃないの!
磯の岩場を歩いていると、足元に妙なものが転がっていました。フナムシがたかっていて、何かの死骸の一部であることはわかりました。気持ち悪かったのですが、これも正体を確かめなくては気がすまないのが我が性分。そっと摘み上げてみると、見覚えのある色、形。それはまぎれもなくウミガメのヒレです。さらに近くを見回すとクチバシの部分まで転がってました。これまた初めての発見であります。珍しいもの続きで、興奮のあまり素手でこれらを触っていたことに気が付かなかったのですが、なにげにヒレを触った手を鼻に近づけると、気絶しそうなほど恐ろしい臭いが鼻の奥まで突き刺さりました。あまりの悪臭に我が手を取り外したい思いでした。(涙)



カッパ伝説発見

字がかすれても気にとめられることもないまま
気付いたら潮が少しずつ満ちてきました。ぼちぼち夕方も近いので帰ることにしますか。でもちょっとだけ帰り際に寄ってみたい所があります。島をうろうろしている時に、とある神社にカッパに関する伝説があることがわかったのです。ほどなく神社へ到着。鳥居をくぐると小さな立て看板がありました。
その看板に書かれてたのは大体こんな内容でした。「昔々この島に悪さをするカッパがいました。このカッパをこらしめてやろうと、一人の若者がカッパに相撲を挑み、見事に投げ飛ばして勝利を得ました。カッパは詫びながら自分の右腕を差し出しました。」とかいう内容なのですが、ここまではどこかで聞いたような話しであります。
実はこの先にある肝心な後半の部分が、かすれてしまってよく読み取れなくなってしまってるのです。なぜかというと、看板の前に植えられている植物が、ちょうど看板に接触していて、風になびくたびに擦れて文字を消してしまっているのです。小さな神社には誰もいません。管理する人がいないまま、せっかくの伝承が途絶えてしまうのでしょうか。といって勝手に植物を引き抜くこともできませんからね。あーなんて残念なことでしょうか。



最後にビックリ!

新しい発見を求めて超能力に磨きをかけるのだ
後日この島にもう一回行ってみようと思い、知人達を誘いました。その際場所は明確にせず、とりあえず海に行こうとしか伝えてませんでした。当日いざ出発という時にメンバーの一人が「行く先はどこですか?」と聞いてきました。「×××だよ。」と私が返事をした直後に、予想だにしない答えが返ってきました。「あのー、そこ私の実家がある所なんですけど・・・・・」 なっなんですと!! 世間は狭いのぉ。
ということで最後には思わぬ偶然にビックリしてしまいましたが、この島はとても興味をそそられる場所でした。どうやら私の「ピーン」と来た超能力はまんざらでもないみたい。それじゃ早速あらたな「ピーン」を期待して、地図を広げてみるとしますか。