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帰りがけに何かが起こる


2004年6月5日



梅雨の中休み

カーくんを先頭に蕪島を目指す
隊長親子に久しぶりに会いに北九州へ行ってまいりました。そして今回は隊長がスナメリ(小型の鯨類)の定点観測でよく来るという門司の蕪島(かぶらじま)に行きました。近くの曽根干潟は何度も行ったことがありますが、蕪島は初めてです。磯場に生き物がたくさんいるらしいので期待が膨らみます。

蕪島までは車を停めた場所から海岸づたいに歩いていきます。天気は快晴ですが空気は乾燥して風も若干あるためか、日差しの割にはそれ程暑く感じませんでした。



行く手をふさぐもの

現在の標高・・・1m
時間的にはまだ潮が引き始めの状態。蕪島目前にして道は絶壁と海に阻まれてしまいました。身軽にも隊長は絶壁を物ともせず登ってゆく。
半ズボンのカー君はジャブジャブ海を歩いて無事クリア。私もここでウェットスーツに着替えることにしました。



真っ赤に染まる島

蕪島へ上陸
蕪島に到着しました。まず目に飛び込んだのは、なんといっても赤い岩肌です。この岩肌は、古生代の生物の死骸が多く含まれたチャート層で形成されているために、赤い色をしているそうです。また、島を貫通する洞窟や、すぐ近くの断崖には旧日本軍が特攻船を隠した岩穴などもあり、自然と歴史を今に伝える貴重な場所であります。



スナメリ観察班 & 磯観察班

各自行動開始!
いつもは穏やかな海が、今日は若干波立って濁っています。これではさすがの私も泳げない。岬の上で隊長はスナメリ観察を行うそうなので、カーくんと私は潮溜まりで生き物探しをしました。

3時になったところで隊長の所に戻ると、一頭のスナメリを観察できたそうです。潮は随分引きましたので、さっきまで海中に没していた岩場で生き物観察をしました。
なお、せっかくウェットスーツ着てたので海に入ってみましたが、視界は1mもない状態でした。しかし気持ちよかったのでOK。


ワレカラ(どこが頭かわかるかな?) ホシギンポ
イシガニ カメノテ
手乗りスジエビ ミノウミウシの仲間
ヒメイカ 1cmくらいの綺麗な貝




帰ろうとするといっつもこう

カーくんに撲殺されたのではありません
車に戻って着替える頃には、空がだんだんと紅色に染まりつつあります。最後に干潟の方をちょっとだけ見てみることにしました。そろそろ干潮のピークでしょう。今日も思いっきり遊んだしそろそろ帰りますか、と思いながら何気に右横方向の海岸に目を移すと何かが転がっています。一瞬それは子供が遊ぶイルカの人形かと思いました。それにしちゃヒレがリアルにできてるなー
・・・って
本物じゃん!? 慌てて駆け寄ると、それはまさしくスナメリの漂着死体であります。すげーっ! まだ腐乱はそこまで進んでいないため、幸い全く匂いませんでしたので、じっくりしげしげと観察できました。
毎度のことですが、最後の最後で誰かが何かを見つけるので、なかなか帰れない私らであります。

それから一時間後に、隊長の連絡で下関海響館がこの死体を回収しに来ました。後日の解剖調査で胃から多量のイカのくちばしと、臓器から寄生虫が見つかったそうです。