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お盆休みの南国の水辺


2004年08月14日



出迎えた神秘的な光景

世界がオレンジ色に塗りつぶされてゆく
今年の盆休みは仕事が入る予定でしたが、直前に中止になったので、いきなりポカーンと予定が空いてしまいました。そこで水辺道具を車に詰め込んで宮崎に行くことにしました。
昼間の渋滞を避けるべく、夜に家を出発。途中パーキングエリアで睡眠をとるも、まだ暗いうちに目が覚めてしまったので、一気に現地まで行くことにしました。
うっすらと空が明るくなってきた頃、ドライブインがある堀切峠にちょうど差し掛かったその時です。突然左斜め後方から運転席に向かって、オレンジ色の光が差し込んできました。道路脇にはライダーやドライブ中の人達が、路肩に停車して一斉に海を眺めております。思わず私も車を停めて柔らかい光の世界に出てみました。皆と同じ方向に視線を向けると、水平線の彼方からは今まさに昇りつつある太陽が、全てをオレンジの輝きに包もうとしていたところでした。こんな色の景色を見たのは初めてではなかろうか。思わず立ち尽くす間は、ほんとうに時間が止まった気がしました。ふと気が付くと海と空はいつしか青一色に姿を変えていました。わずかな間に自然が魅せてくれた光のページェント。こんなすごい景色が見れるなんて、旅の始めは幸先良いものになりました。



南国の海に到着

着いてすぐ潜れるのはシュノーケリングならでは
着いた場所は比較的波が穏やかな入り江。ダイビング初心者に最適というだけあって、講習を受けるダイバーが何組かいました。私も負けじとウェットスーツに着替えましたが、ダイビングをする訳ではありません。どこの海に行こうとも私はシュノーケリング専門なので、たくさんの装備の入念な調整をしているダイバーを尻目に海へと入ってゆくのでした。

生き物の写真 その1



生き物が多くて楽しすぎ

不思議な形のサンゴ群
日差しがカーテンのようにたなびく浅瀬の生き物観察を楽しんだところで、今度は少し深場に向かって泳いでいきました。海面下4、5mの所にニセカンランハギのすごい数の群れが沖の方から入ってきました。彼らは一斉に岩肌を忙しくつついております。そんな様子を海面に浮いたまま見ていたら、さらにずっと深い場所に怪しげな物体がはりついているのを発見しました。水面からは暗くて何者かはよくわかりませんが、質感があきらかに違います。気になったら確かめる他ありません。
腰をサクッと折り曲げて、海底目指して垂直に潜っていきました。だんだんと近づくにつれ、そいつの正体がはっきりしてきました。握りこぶしほどで、真っ黒く突起のある体。おー「ウミウサギ」発見! ぱっと見にはこいつが貝の仲間だとは思えない不気味な外見です。触ってみると黒い外側はブヨブヨしています。彼らは貝殻をこのブヨブヨした外套膜で包んでいるのです。論より証拠とばかりに、ちょっと一匹手の中でコロコロと転がしてみました。するとみるみるうちに外套膜が殻の中に収納され、眩しいくらいに真っ白な貝殻が現れました。ウミウサギの名前の由来は、この真っ白くてまん丸な殻の姿が、白ウサギを思わせるからに違いないでしょう。

生き物写真 その2



里山をひっそりと流れる川

海でひとしきり遊びましたが、まだまだ日は高いので、近くの川を探索しに行きました。特にどこへ行くというあてもないまま、気まぐれに走っていると、森に囲まれた静かな里を穏やかに流れる川を発見。さっそくズボンを膝上までまくって網で生き物を追いかけました。しかし、炎天下にさらされて暑いのなんの。そうなるともう我慢できん。早速着替えて透明な川に潜りました。すると、ひょうきんな顔のボウズハゼが岩についたコケをモグモグしております。そうやって生き物観察しながら川上の方まで遡って行き、帰りは全身の力を抜いて川の流れに身を任せたまま下りました。数百メートルもプカンと浮いたまま下ったでしょうか。全てを委ねて開放感に浸る心地よさ。悟りでも開けるのはないかと思うほど、魂が流れに洗われてゆく気がするのでした。

緩やかな川にて