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桃源郷を探して その2


2004年10月11日



勝馬先生の情報網

フィールドスコープの登場だ
シリーズ化になってきたイシガメの桃源郷探検。現地に行くまでまさに手も足も出ない私に対して、007を彷彿とさせる活躍で勝馬先生が地域の方々から情報を収集して下さいました。その情報は次のようなものでした。

1)池に浮かんでいる流木にカメが乗って甲羅干しをしているのを何回か見た。
2)ミミズをえさに鯉を釣っていたら子亀が釣れた。
3)台風の時に近くの道路をカメが横切っていた。
4)茶色に金色の模様が入っているので「キンガメ」と呼んでいる。

もはや池にカメが住んでいるのは間違いないでしょう。中でも注目したいのが4)の「キンガメ」という呼び名です。金色の模様と言えば、イシガメの特徴じゃないでしょうか!




ついにカメの姿を捉えた!

噂通りに流木の上で甲羅干ししているカメ発見
イシガメの存在が濃厚になりつつある今、後はそれが本当にイシガメであるかという証拠を得るだけです。
前日までの大雨がウソのようにカラっと晴れ渡ったこの日、今回は野鳥観察などで使うフィールドスコープを勝馬先生に持ってきてもらいました。池を見下ろす土手にスコープを設置してサーチを開始して間もなく、「かっぱ先生!」(小声)と勝馬先生に呼ばれました。 肉眼では全くカメの気配がしない池に向かって、スコープを覗き込む。「おぉぉ! カメだっ!」(小声)  もう一度スコープが向けられる先に肉眼で目を凝らしてみるが、全くわかりません。すんげー。フィールドスコープ最高じゃ。



謎ガメの正体は!?

ぶれた写真ですが、これで正体を分析してみましょう
もう少し近くから観察したいので、池のほとりに移動しました。スコープを設置して確認すると、カメは丁度我々から真正面の対岸に、のんびりと日向ぼっこしています。さっきよりも随分はっきり確認できます。甲羅の形状からして、イシガメに間違いない・・・と言いたいのに100%の自信が無い。持ってきたデジカメをスコープにくっつけて撮ろうと試みますが、やっぱし難しい!!! やけくそで写真を撮りまくったうちの一枚で、日本で一般的に見られるカメとの比較検証をしてみましょう。


「謎ガメ」との比較・分析

甲羅(真上) 甲羅(尾部) 甲羅(真横)
我が家で保護している
イシガメ
勝馬先生宅の
クサガメ
ヤスヒコ氏宅の
アカミミガメ

・それぞれの角度から撮影された写真と比較してポイントをつける。

 3ポイント・・・「謎ガメ」と特徴的に近い
 2ポイント・・・なんとも言えない
 1ポイント・・・違うんじゃないかなぁ

アカミミガメの特徴である首の縞や赤い模様がないのでこれは違うでしょう。頭に対して首が細いので、イシガメっぽいですね。

 イシガメ    3
 クサガメ    2
 アカミミガメ  1

甲羅(真上) クサガメには頭の方からお尻の方にかけて、真ん中とその両脇にキールと呼ばれる筋があります。「謎ガメ」には真ん中より脇にあるキールが見られませんのでクサガメではないと思われます。

 イシガメ    2
 クサガメ    1
 アカミミガメ  2

甲羅(尾部) イシガメの甲羅(尾部)はご覧の通りギザギザがあります。ただし成長すると目立ちにくくなります。「謎ガメ」の甲羅にもギザギザのように見える切り込みらしきものが見られます。ちょっと微妙かな。

 イシガメ    3
 クサガメ    2
 アカミミガメ  2

甲羅(真横) 「謎ガメ」と同じ方向から撮影した写真なのに、いずれも角度があまりよくありません。(^^;) したがってこれらの写真では甲羅の形状を分析するのはちと厳しい。しかしツルッとした甲羅の質感的には、やっぱりイシガメっぽい気がするのですが。

 イシガメ    2
 クサガメ    2
 アカミミガメ  2



考察
ポイント合計

 イシガメ  10ポイント
 クサガメ   ポイント
 アカミミガメ ポイント



一応10ポイントを稼いだイシガメが優勢という結果になりました。
しかしこんな分析などしなくても、ひょっとしたら専門家の方が見れば、不鮮明な写真ながらもズバリ結果が出るかもしれません。ま、私としてはこれを楽しんでやってるので、あまり気にしないように。(^^;)
尚、この分析は私のつたない知識の範囲で行っているので、もっと決定的な証拠を示す部分があるかもしれません。もし「ここを見れば一目瞭然じゃないか」というご意見があれば、ぜひお知らせ下さい。(逆に私に間違いがあれば、それもご指摘いただけるとありがたいです。)

写真を提供していただいた、勝馬先生とヤスヒコ氏にはご協力感謝いたします。





さて今後の行方はいかに?

ヤマカガシも冬眠を前に獲物を探していたのでしょう
さて、依然として謎ガメはのんびり昼寝でもしてるかのようにじっとしております。もっと近づくことができればいいのですが、地理的にそれはできません。ここが外敵が近づきにくい場所であるというのは謎ガメも心得ているのでしょう。やきもきしていると、すぐ背後にかすかな「カサコソ」という音が・・・ それはまぎれもなく小動物が枯葉の上を移動する音に違いありません。ひょっとしたら我々に気付かない、間抜けなカメが甲羅干しのために陸に上がってきたのかも! これはチャーンス!振り返りざまにすばやくカメラを構えたら「ぎゃー!ヘビーー!」 びっくりしたのはヘビも一緒で、急転換して逃げてゆく。この際だから写真に撮っておこうと、後ろを追いかけてパチリ。

ここ最近になって急激に秋が深まってきました。そろそろカメ達も冬眠しはじめることでしょう。天候次第ですが、次回この場所に来ることができるとすれば、それが桃源郷探検の最後になるでしょう。うちで保護してるイシガメ君の行方は果たしてどうなってしまうのでしょうか? つづく・・・(たぶん)