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大型連休真っ只中ということで、夜11時40分発という遅い時間にもかかわらず、博多港フェリー乗り場には行列ができていた。自転車を入れた輪行バッグ(自転車を運搬するためのバッグ)が邪魔でしょうがなかったが、仕方なく長い列に並ぶことにした。
やがて乗船時間になり船内に入るが、二等船室は既に超満員。翌朝の体力温存のために睡眠はどうしてもとりたい。人が頻繁に出入りする場所だったが、手洗い前のスペースに借りたゴザを敷いて、ビールをかっくらって寝転ぶ。こんな状況でもぐっすり眠れるのだから、私は得な体質である。
4時過ぎに厳原港に到着。外は真っ暗だが、自転車を組み立てて出発することにした。夜明け前の港は風が冷たい。体温を上げるために一生懸命ペダルを漕ぐ。町はずれまでやって来ると、道が山へと続いてゆくのが見えた。ここから坂の連続が始まる。気合を入れる必要がありそうだ。
振り返ると町がすっかり見えなくなった。地図を見ると、今いる坂の名前が「嗚呼難儀坂」(あなぎざか)と言うらしい。誰が名付けたかは知らないが、何とも実感のこもった呼び名である。
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