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シーカヤックで巡る桜島


2005年08月27日、28日


去年玉砕した桜島に再び挑む
アウトドアショプロッキーと鹿児島カヤックス合同企画の桜島ツアーに行ってきました。桜島でシーカヤックといえば、去年の正月に風邪に負けて断念したことを思い出す。今年はその雪辱を晴らさなければならないのだ。

シーカヤックを屋根に満載したワゴンで福岡を出発する。高速道路を爆走して捕まった50ccライダーとか、車内では冷房をいじってるうちに足元から熱風が噴出して騒ぐ人とかを見て、人事のように楽しんでいたらあっという間に鹿児島に着いた気がした。しかし高速を下りてからフェリー発着場の鴨池港までが結構な渋滞であった。この日は錦江湾の花火大会なので、早くから場所取ろうとする人が多いのだろう。かくいう我々も対岸の桜島からのんびり見物する予定である。

フェリーで桜島に到着すると、既に野元団長率いる鹿児島カヤックスの面々はお揃いであった。全員の準備が整った所で、いざ出発!というところで乗り込みに失敗して早くも沈する私。そういえば去年の自転車ツアーの時もスタート直後にパンクしたし、毎回出足の悪さだけは誰にも負けない自信がある。




キャンプ場所に上陸。晩餐の準備を進行させつつ、冷え冷えビールで乾杯。ここで魚卵系営業マンM君の秘密兵器の封印が解かれる。保冷箱から出現するサザエ、イセエビ(どちらも生きてます)、そして究極はタラバガニ・・・ いっせいに送られるおしみない賛辞。
阿蘇サイクリングの時もそうだった。彼の抜く天下の宝刀の前に、誰もがひれ伏すのであった。




夕日に照らされた錦江湾を望みながらの夕食。
対岸には鹿児島市内のビル群が立ち並ぶ。活気ある都市を目の前にしながら、海一つで喧騒と隔絶された静かなこの空間にいる不思議さを感じる。そしてこの後、対岸の人達に対する優越感をさらに感じることになるのだ。




静けさは夜空に咲いた花でかき消された。日本人は花火が大好きだから、全国どこでも花火大会はたくさんの見物客で賑わう。きっとあの花火の下では、汗ばんだ体を密着させながら、眉間に皺を寄せてひしめき合う人々が必死に見上げているのだろう。ところが対岸の我々ときたら、ゴザやシートにゴロンと寝そべりつつ、そして酒をちょいちょい飲みながら悠々と花火を楽しんでいる。これだけでもこのツアーに参加した価値があった。

さて花火が終了したら今度は酒宴に花が咲く。盛り上がる中、闇の中からバキバキと何かがへし折られる音が響く。今年も出たよ。ライトに浮かぶは、甲殻類にとっては最大の天敵と言われるA嬢がタラバガニに襲い掛かっている姿だ。彼女の周りにはカニのハサミや足らしき部分の残骸が積まれてゆく。このままでは地球規模で甲殻類が絶滅に追い込まれるのは必至だ。




やや曇りがちの空を気にしつつ、シーカヤック発進。そしてついに自分で漕ぐ舟から桜島の姿を眺めることができたのだ。これで去年の雪辱は晴らせた。

シーカヤックを漕ぐことしばし。最初に上陸したのは、錦江湾内にポツンと存在する小島というか白州というか、とても小さな陸地。潮が引いて露出した石をひっくり返すと、カニやらナマコそしてヒラムシなどの小動物が驚いて動き出す。

ミニ生き物観察の後は、いよいよこの先に浮かぶ無人島を目指す。




漕ぐほどに探検ムードが高まる謎の無人島「沖小島」。上陸前にぐるっと一周。島の裏側は不思議な形状の岩肌に覆われ、別世界の景観を呈していた。

島へと上陸する頃には、いつの間にか天気も回復して、ギラギラとした太陽が照りつけた。こうなると我慢できない。水中メガネ装着し、海に突撃する。しかし残念ながら水が濁って視界は極めて悪っ! カラフルなサンゴや熱帯の魚達はいるので、水が澄んでる時はさぞかし綺麗な光景が広がっていただろう。




突然現れた侵入者に驚いたクマノミの夫婦。すごい剣幕でボキボキ威嚇音を発しながら追ってきた。




沖小島を出発。白い噴煙のたなびく上空には、夏から秋へと衣替え中の雲が広がっていた。海で隔たれた場所へと到達する手段として、シーカヤックはとても有効な乗り物である。ただし気象の状態に対する判断や、進入禁止の場所など守るべきルールもある。しかし今回のようなエキスパートのナビゲートによるツアーに参加することで、普段味わうことのない体験をすることができるのだ。
最後のしめは、桜島名物マグマ温泉。地下のマグマ層からこんこんと湧き出す茶色のお湯に身を沈め、遊びつかれた体を癒す。これがないと明日から社会復帰はできないと思う。
温泉から出た後、団長とロッキー店長から新たな提案が発表された。今度は霧島サイクリングだそうだ。秋を肌で感じながら走って、温泉入って、食べて飲んで・・・ 次回のツアーも楽しみである。