球美の島(久米島)の旅 その1


2006年7月14・15日



クラゲの仲間「カツオノエボシ」
沖縄の話題がでれば泡盛を飲みたくなり、そして泡盛を飲んでは沖縄の島々を思い出してしまう。ある日仲間と飲み屋で久米仙という銘柄の泡盛を飲んでいたら、「カッパ先生(普段はこう呼ばれている)は久米島に行ったことありますか?」と聞かれた。そういやまだ行ったことがなかった。なんかムズムズと行きたい衝動が沸き起こってきた。もうこうなりゃ行くしかないねー。その場で久米島行きを決めたのであった。

それから数ヶ月後、久米島行きのプランを実行する日が来た。しかし出発の5日前。そんな私の気持ちをあざ笑うかのように、台風が接近しつつある。仕事も手に付かぬほど台風の進路が気になって仕方がない。でもどうすることもできない。最後は「あー、もう好きにしろ!」とやけくそになっていた。
ところが台風のように暗雲が渦巻く私の心に光明が差しこんだ。なんと台風は沖縄をそれて大陸側へまっすぐ進路を向けてくれるらしい。心から感謝の気持ちを、日本から遠ざかりつつある台風に送る。しかし台風はそんなに甘くはなかった。




ウミアメンボの仲間
出発の朝、福岡空港の出発ロビーに座っていると、「沖縄行きの飛行機をお待ちの草かっぱ様・・・」と突然私を呼び出すアナウンスが流れた。係り員の元へ行くと「那覇空港からの久米島行きの便は天候状況を確認中なので、最悪飛ばない恐れもありますが・・・」と告げられる。曖昧な状況だが、とりあえず飛行機に乗ることにした。
那覇空港に到着。すると宮古島や石垣島など主要な離島便は、どれも出発遅延のためロビーは大混雑していた。私の便もやはり天候確認中ということであった。誰を待たせる訳でもない気楽な一人旅ゆえ、あせらずのんびり沖縄ソバでも食べながら待つことにする。




スベスベサンゴヤドカリ
腹ごなしもすんで搭乗口に戻る。すると私が乗る予定の次の便が遅延ながらも飛ぶかもしれないという。私の乗る便はRACの小型プロペラ機だが、次の便はJTAのジェット機なので、ある程度の悪天候でも飛べるらしい。うわぁぁ、なんという不運。しかし黙って座って待つ訳にはいかない。駄目もとで乗り換えを希望してみる。
係員が確認すると、なんと2、3席空きがあるとのことで、あっさり変更してくれた。「やった−−−!!」と心の中で叫びまくる。
そしてまだまだ混雑中の那覇空港を背に、一路久米島へ向けて飛び立つのであった。
そしてあっという間に久米島に到着。すぐに発着便の確認をすると、なんと私の乗る予定だった便は欠航になっていた。「あ〜 よかった〜」まさに紙一重であった。安堵感に全身から力がフニャフニャと抜けてゆく。

雨がパラつき、やや風も強い久米島の空。でも私は無事にこうして島に足を付けている。その嬉しさから少々の天気の悪さは目をつぶれる寛大な気持ちになっていた。予約していたレンタカーに乗り込み、初めての久米島の道を走る。この日は”久米島ホタル館”と”ウミガメ館”を見てまわった。




台風みたいな模様の蜘蛛の巣
翌朝も曇りがちのすっきりしない空模様だった。波はまだ高いので海はやめて、林道を散策してみることにする。適当に車を山の方に向けて走らせていたら、それっぽい場所を見つけた。車を停めて芳しい森の香りがする林道に足を踏み込んだ。






ヘリグロヒメトカゲ
整備された林道は歩きやすい。しかし蒸し暑いのなんの。めげそうになる気持ちを支えたのは、木々の間からちょろちょろと姿を見せる沖縄ならではの生き物達だった。
葉っぱの間からアオカナヘビやリュウキュウアオヘビなど、緑色の体色が森に溶け込みそうな小さな生き物達が顔を出す。しかしいざ撮影しようとすると、すばしっこい彼らはあっという間に森の中へ逃げ込んでしまう。そこでなりふり構わず腹ばいになってカメラを構える。そのままジッとしているものだから、誰かに見られたら間違いなく行き倒れと思われるに違いない。




森の中の道を小さな川が横切っていた。その川をたどって行くと小さな淵があった。泥に足が埋まりつつも、網を水草の中に差し込んで探ってみた。網を上げると小さな魚が跳ねている。アクリルケースに入れて観察してみた。




網に入ったのはヨシノボリというハゼの仲間であったが、種類が今ひとつわからない。


 後日、図鑑などで調べたら、特徴的にレッドデータブックの絶滅危急種
 である キバラヨシノボリに良く似ている気がするのだが・・・・自信なし。