球美の島(久米島)の旅 その2


2006年7月15日


「熱帯魚の家」という、いかにもというシュノーケリングポイントがあるようなので、ガイドマップに従って行ってみた。そこは潮が引いて姿を現した幾つものタイドプールがあり、閉じ込められた魚たちをまるで水族館の水槽のように観察できる面白そうな場所だった。しかしこの日は前日まで荒れた海の影響で水が濁っていた。それにタイドプールが小さいので、ここで潜るのはやめた。

すぐ近くにある「太陽石」に寄ってみた。昔の人はこの石に付けた印に合わせて太陽の位置を観測し、農作業などの時期を決めていたそうだ。

急にすごい眠気が来たので誰もいない駐車場で、しばしお昼寝をすることに。



続いて岩にぽっかりと穴があいた「ミーフガー」という場所に立ち寄ってみた。この岩に拝むと子宝に恵まれる神聖な場所だそうだ。
ちなみに海岸には大きくうねる波が押し寄せて、泳ぐなんてとんでもなかった。とりあえず一度ここで引き返すことにする。



真謝という集落に「福木」が道の両端と真ん中に連なる、「真謝のチュラ福木 」という並木道があった。台風が多い沖縄の島々は、この福木を暴風林の役目として大切にしてきた。丸い濃い緑色の葉は、隙間なく上から下までびっしりと木を覆っているので、風が通り抜けるは容易ではなさそうだ。最も恐ろしい災いから家を守ってくれる木に相応しい「福木」という名前に、沖縄の人々の感謝の気持ちがこめられているように思う。




海の中に橋としか見えない妙な物体があった。久米島と奥武島は、潮が引くと歩いて渡れるようになる(かなり頑張ればの話しだが)。しかし真ん中に船が通る水路があるので、ここだけはこの橋を渡らなければならない。
ただし奥武島にはバスも通れる立派な橋が別にあるので、この橋の役目はよくわからない。せっかくなので橋を歩いてみることにする。




歩きにくい磯を進み、橋に上がってみた。地味で役目のわからない橋などとあなどってはいけない。そこから見渡せるコバルトブルーの海の眩しさは最高だった。
ちなみに普段は磯も橋も大部分が水没しているので、とても滑りやすくて危ない。ビーチサンダルで行くなどもってのほかだ。実際ビーチサンダルで行ってしまい、すごく怖い思いをした私が言うから間違いはない。




昼の日差しが少し優しくなってきた。やがて辿りついたのはアーラ浜という砂浜だ。久米島にはイーフビーチという「日本の渚100選」に選ばれたビーチもあるが、ビーチパラソルが並ぶ光景は今ひとつ好きになれない。そこへいくとこのアーラ浜はすごく静か。誰一人いない。
とりあえずポツンと設置してある東屋で休憩することにする。涼しい風を浴びつつ、キラキラ光る波打ち際をぼーっとながめてみる。さっきまで海に飛び込みたくて仕方なかった衝動はどこへやら。こんな穏やかな空間を独り占めして、他になにもする気がしない。身動きしない私の周りを、小さなヤドカリ達だけが忙しくせっせと歩き回っていた