ブヨにご用心


2008年5月25日




24日土曜日は雨の一日。ペップさんとどこかキャンプに行こうと考えていたものの、夜中まで降り続く雨に断念せざるをえなかった。一夜明けて日曜日の予報では、曇り空も徐々に晴れてくるとのことなので、My Favorite Field  の川へ久しぶりに行ってみることにした。

近所で食材を買い込んで川へと向かう。この川は魚種が豊富で、とくに私のお気入りのアカザという魚が結構すんでいるのだ。今回も久しぶりにアカザ中心に探そうと思う。水はかなり冷たいのだが、スノーケルをつけて腹ばいになる。石をそっとひっくり返すと、アカザがいた!!! のだが、逃げられた。その後何度か挑戦するも全然捕まえられない。勘は完全に鈍ってしまったようだ。




午前中は小手調べということにして昼飯の準備をしていると、空がみるみるうちに晴れだした。あれほどまでに分厚かった雲は消え去り、やっと出番がまわってきたと言わんばかりに、太陽がギラギラと川面を照らした。
そこで氷でキンキンに冷やしたトマトにかぶりつく。ひんやりとした甘さたっぷりの汁が口の中にひろがる。お次は不恰好に曲がった地元産のキュウリ。サックサクという食感は、その辺の店で売ってるキュウリでは絶対に味わえない。




ペップさんが手際よく焼き鳥をひっくり返す。ジュージューと油がしたたり、香ばしい香りが、川原一帯にひろがる。大手スーパーで安売りしていた普通の豚バラの串であるが、水辺の畔で食すればどんな高級店よりも格段に美味い!
ま、廃業した船○吉○みたいに高級料亭だからって、まともな物出すとは限らないけどね。 要するに金をかけなくても、贅沢な気分は味わうことができるのだ。などと力説していたら、Fuuraさんが遅れてやってきた。川っぷちの即席料亭へようこそ。




さて、腹ごしらえを終えたらまた川の中へ。流れのままに下りながら生き物を探す。特にアカザを狙い続けるが成果なし。
そこに小学生の軍団が現れた。その中の一人の少年が、いきなり驚くべきことを言った。
「あ、アカタン(アカザの方言)を探している人達だ! こっちにいい場所がありますよ!」

なにー! おまいら超能力者か? 何でこっちの考えていることがわかるんじゃ!ってそんなことはどうでもいいから、そのいい場所ってところに案内してくれ!

後でわかったことだが、以前ここに魚類を研究している人が来たそうで、その人と間違えたらしい。研究者がわざわざ来るほどだから、この川は魚種が豊富なとても貴重な場所に違いない。
ちなみに私達は捕まえた魚は、基本的にその場で観察してリリースしている。メールなどで採集場所を教えて欲しいという問合せがたまにあるが、素性を知っている仲間以外には情報公開しないようにしている。どうかご理解いただきたい。




そこは橋の橋脚の下で、水流により底が少し深く掘り下げられた場所。顔をつけると明らかに魚の数が他の場所とは違う! 後にいたペップさんが何かを見つけたらしく、水中に顔をつけたまま絶叫した! 何やら格闘をしている。そして「どりゃ〜」と雄たけびと共に立ち上がったその手にはウナギが身をよじらせていた。まさか素手でとるとは。ペップさん恐るべし。

さらに巨大カマツカやカジカなどを追加するペップさん。完全に小学生の羨望の眼差しを独り占めしている。ムッキー!うらやましいぞ!

こうなれば私も本命のアカザを捕らねばならない。せっかく良いアカザポイントを紹介してくれた少年のためにも。
水中の石を丁寧にどかしてゆく。するとニョロッとアカザ出たーー! そしてまた逃がしたーー!(;_;)なんでこんなに下手くそなのだろうか。

つくづく自分の技のキレのなさが嫌になる。しかし何の気なしにふと網を見たら、小さなアカザが偶然にも入ってた!! 嬉しいけど、全然気付かなかった自分の間抜けぶりにあきれる。こんな私にアカザが同情してくれたのかもしれない。




いつものように魚たちを写真撮影していると、そこへ釣り人のグループがやってきた。
何をとったか聞かれたので「ウナギを捕りましたよ」って言ったらすごく驚かれた。「ウナギなんてこの川にいるの?? すごいすごい」って大興奮。 地元の小学生達の方が釣り人よりもずっと川の生き物に詳しかったな。




日が少しずつ傾きはじめた。さっきから蚊みたいなのに刺されて足がえらく痒い。刺された場所から血がにじむ。蚊じゃないなと思ったが、あまり気にしなかった。帰りに車を運転しているときにもまた足を刺された。社内に侵入したそいつを信号待ちの間で追い出す時にブヨだとわかった。
約24時間後に事態は急変。足首から先が信じられないほど腫れだしたのだ。靴なんて履けたもんじゃない。慌てて病院にて注射を打ってもらのだが、こんな状態までなったのは初めて。車内でアクセルを踏んでいる時にいやな感触があったのだが、どうすることもできず血を吸われるがままになっていたからかもしれない。
今後は小さい虫だからと油断せず、気をつけなければならない。せっかく楽しく過ごした一日を台無しにしたくないのでね。皆さんもご用心を。