真夏の愛媛 水辺の旅 前編


2008年7月12日




早朝4時。久しぶりに登場の隊長に同行していただき、白々と明けはじめる空の下を四国へ向けて車を走らせた。
佐賀関港からフェリーに乗りこむ。凪のおかげで揺れが全くないフェリーの快適さに、到着までの約1時間半は完璧に爆睡。

四国最西端に突出している佐多岬に上陸。右にも左にも広がる海。その真ん中を貫くような佐多岬半島。ナイフのエッジのように細い尾根を縦走する道を疾走する。風光明媚このうえない道のおかげで、にぎるハンドルがとても軽く感じられた。

途中で休憩に道の駅伊方きらら館へ立ち寄り、屋上の展望台から景色を眺める。日差しは厳しいけど、澄んだ風の心地よさが暑さを和らげてくれた。




須ノ川キャンプ場へ到着。牧歌的な風景をのんびり楽しみながらのドライブだったから、それ程疲れはなかった。
キャンプ場の裏手の木立を抜けると、ネットであらかじめ調べた情報通り、穏やかな海が広がっていた。さ〜て夕方までスノーケリングをたっぷり楽しむぞ!





水面から差し込む光に銀鱗が輝く。イワシか何かの群れだ。思わず追いかけてみた。まぁ追いつけるわけではないのだが。イルカみたいにバクッと頭をつっこんで食べれたらいいな。




暖かい浅瀬には小さくてかわいい幼魚がたくさん。特にチョウチョウウオの仲間は鮮やかなので、よく目立つ。
オレンジ色のトゲチョウチョウウオの子供は、カメラを向けるとさっと石の隙間に隠れてしまう。しかしここは浅瀬。スノーケルの先端が水面にほぼ出ているので、何分でも待つのはOK。予定通り隙間から出てきたので、難なく撮影できた。




プラスチックのゴミかと思ったら、キヘリモンガラの子供だった。卵型の体で、波に揺られつつ石の間をコロコロ転がるような仕草は、泳いでいるように見えない。カモフラージュのつもりかな。




岸からわりと近い場所に珊瑚の群生がひろがっていた。福岡ではまず見ることができない。さすがは黒潮の海の光景。




ニセゴイシウツボと目が合ってしまった。うっかり急接近してしまいビックリ!




隊長がいないと思っていたら、レンタルのカヤックを引いて現れた。そして颯爽に海を滑るように漕いでゆく。その船尾につかまってちょっと沖まで曳航してもらい、適当なところで離脱して潜る。水温がひんやり実に心地よい。

夕方になり日が翳ってきた。十分海を楽しんだので、海を撤収することにした。




キャンプ場の目と鼻の先にはゆらりの湯という浴場がある。夏とはいえ、そこそこ長く潜っていると体も冷えるわけで、すぐに暖かいお湯につかれるのは本当にありがたい。素敵すぎるぞゆらりの湯。

キャンプ場に戻り、炭をおこして晩飯の用意。そして何はさておき、ビールをギュギュっと一杯。この初めの一杯のビールに勝る敵はいない。

やがて日もとっぷり暮れ、ほろ酔い気分になってきたころ、通りがかった一人のライダーが宴会の輪に加わった。日本全国を愛車と共に巡っているという。興味の尽きない旅先の話しを肴に飲む酒の味はまた格別だった。