くじゅう山歩き&キャンプ


2008年8月23日




仕事帰りに一杯飲んだ赤ら顔の人達で賑わう博多の町を、一台の陽気なキャンピングカーが走り抜ける。
ふむふむさん夫婦&しつちょーとくじゅう連山の山歩き&キャンプが今回のミッションだ。天気は明日には持ち直すと予報では言っていたが、今のところ何ともいえない。天候がどうにもならなければ、山には登らなくてもいいというお気楽なノリなので、途中で雨が降り出しても誰もあまり気にしていない。

深夜現地に到着すると同時に、ふむふむさんのキャンピングカーはお約束の宴会場となった。ビールに焼酎・日本酒と・・・って、普通の宴会じゃ。そして気づいたら4時。もうさすがに寝ないとね。

朝、くじゅうの山々は雲に隠れたり出たり。しばらく様子を見るために、爆睡中のしつちょーは車内に放置し、長者原ビジターセンターの温泉に入って時間をつぶすことに。素朴な湯船に肩までしっかりつかっていると、眠気と二日酔いからすっきりと開放された。




正午頃に登山をすることに決め、登山口の牧の戸峠へと向かった。最初の急勾配を抜けると、ぱっと視界が開ける場所に出る。しかし一帯は真っ白け。 見晴らしは悪いが、雨は降らず風も涼しいので山歩きは快適そのものだった。

そのうち空が一瞬だけ晴れて、まぶしい緑の丘が見渡せたときには、その美しさに一同感動。しかしそれもつかの間。雨がパラパラ落ちてきて、しまいにゃ空がゴロゴロと鳴り出した。幸運にも避難小屋は目と鼻の先だったので、ともかく急いで逃げ込む。やおら強さを増す雨。

1時間ほど暖かいお茶でも飲みながら雨が落ち着くのを待つ。そのうちに、目頭がとろ〜んと重くなってきた。




雨は小降りになったので出発する。くじゅう分かれの先で、道は小川になっていた。ふむふむさんちのミスティーは水辺が大好き。わざわざ小川を選んでジャブジャブしぶきをあげて歩く。もしここが本当の川で魚でもいようものなら、いつまでも飽きることなく遊びまくっていただろう。




坊がつるに到着。ほとんど景色らしい物を見ないままの雨中行軍となった。運動不足でヒザも痛くなってきたし、レインウェアの内側は汗びっしょりだし、速やかにテントを設置したら法華院温泉へと向かう。

ほどよ〜い温度の湯に浸かった瞬間、疲労感がじわ〜っと体中から溶け出してゆくのがわかる。このまま寝ちゃいそう。(*´▽`*)





温泉からあがってすぐに冷え冷えのビールに喉を鳴らす。ふと気づけば目の前の山荘食堂から漂う美味そうな香りが鼻をくすぐり、「かんぱ〜い」なんてお気楽極楽な声が耳に響く。うちらはテントまで戻らなくては食い物にありつけない。これは結構つらい。本日で一番つらい。

暗いキャンプ場への道を足早に戻る。宴会の準備が整い、ふむふむ家特製の鍋料理もコトコトと心地よい音を奏でだした。
ランタンの淡い明かりに器から立ち上る湯気が揺らめく。あっつあつの状態で器によそい、一口ほおばればもう心はこの世にあらず。んぁ〜美味い。温かくて本当に美味い・・・。これは神からのたまものぞ。幸せや〜。




昨晩はさすがに寝つきが早かった。そのおかげで目覚めはすっきり。テントから這い出すと、すでにしつちょーは起きて、コーヒーを飲んでいた。

前日に天気が悪かったので、他にキャンプをしている人はごくわずか。こんなに人口密度が低い空間って久しぶりに味わう。だだっ広い草原の真ん中で背伸びをしつつス〜っと深呼吸をし、みずみずしい高原の空気を体中に循環させた。




やがて若干残っていた薄雲も、時間が経つにつれ青空に押し流されていった。今日は最高の天気になりそうだ。




近くにとても清らかなせせらぎがある。以前魚がたくさん橋の上から見えたそうで、今回その種類を確認したく靴を放り出してジャブジャブ入ってみた。冷たくて気持ちいい!・・・って冷たすぎじゃい!! 我慢できなくなり、ちかくの石に飛び乗った。しばらく間をおいてまた水に入るも、冷たいというか足先がジンジンしびれてきたので(写真)ギブアップ。
とても小さな小魚はいたが、種類はよくわからなかった。




今日は見晴らしの良い景色を楽しみながら歩く。思えば昨日は道端の草花にすら目を向ける余裕がなかった。雨ヶ池の辺りで自然散策モードでそれぞれ各自写真を撮りまくっていると、通りがかった女性からヤマトラノオという綺麗な花が咲いていると教えていただいた。ちょっとわかりにくい場所だったが、緑の中にひときわ目立つ薄紫花が咲きそろっていた。丘を越えて流れてくるさわやかな風が可憐な花を揺らす情景に、疲れが癒されてゆく。情報をお知らせいただいた女性に感謝。

劇的な天候の変化で、全く違う自然を肌で感じた貴重な二日間であった。