宮崎 お気楽キャンプ その1


2008年9月13・14・15日




延岡市の北川支流・小川(こがわ)にペップさんとやってきた。数週間前に飲みながら打ち合わせたスノーケリング川下りを実行するために。当初の計画では初日に下調べを行い、翌日が川下りの本番のつもりだった。でも川を目にしたら二人とも気が変わってしまった。早くこの川を下りたいと。

車を下流に置いてそこからタクシーで上流へと安易に考えていたが、こんなのどかな(悪くいえば閑散)とした町にタクシーあるの?って感じ。遠く延岡市内から来てもらうしかないかなと話しつつ車を走らせていたら、偶然休憩中のタクシー発見! 話しをうかがうと運転手さんは、駐車ポイントや川へのエントリーポイントなどやたら詳しかった。カヌーで川下りする人が多いからだそうだ。ただそんな川のガイドもできる運転手さんであるが、自らの体一つで下る人達は初めてらしい。(笑)
一旦別れてキャンプ場を確保してから再度運転手さんと合流し、お薦めポイントに連れて行ってもらった。親切で詳しい運転手さんに出会えたことに感謝。




さてとりあえずちょっとだけ川に潜ってみた。極めて透明。それでいて生き物沢山。これだよこれ! ウォーミングアップ(にしては二人とも本気で潜ったが)を終えたら川原でカップ麺を食べ、いよいよ川下りの開始だ。

清らかな流れにスイスイ〜っと身をまかせ、あ〜楽ちん何て思っていたら、突然川が浅くなって岩にゴロゴロと体をこする。仕方なくフィンを外して少し歩き、水深がある場所からまたエントリー。で、しばらくしたらまたゴロゴロ〜! こりゃたまらん。今年は川の水が全体的に少ないようだ。




流れしなに見かける生き物がとにかく豊富。ボウズハゼ、テナガエビ、モクズガニ、アユ、ウグイ・・・などなど。 種類も数も豊富でぜんぜん飽きがこない。





普段あまり使わない防水ザックが今回は大活躍。財布や携帯電話など絶対に水没させてはいけない物たちを無事に守ってくれた。




防水ザックを担いでいる方は潜れない。私が担いでいた時にそれは起きた。何か急に進まなくなったなと思うのと同時に、人の声が聞こえる気がする。頭が水の中だったので、周りの音がほとんど聞こえないのだ。まだ明るいとはいえ、言い知れぬ恐怖を感じつつ顔を上げると、おじさんの怒声が。
え!なになに?o(゚д゚o≡o゚д゚)o

振り向くと白いロープが背中のザックに引っかかっていた。おじさんカニカゴを引き上げていたらしい。そのロープに全然気づかなかった。これはかたじけないと、慌てて外して謝った。ちなみに北川・小川ではカゴに許可証つけなきゃいかんらしいけど、そんなのついてなかったように思えたな。




カニカゴおじさんがこの場所に仕掛けるのに理由はあった。それまで浅かった水深が、いきなりドーンっと深くなっていたのだ。すると何やら巨大な集団がゆっくりとこちらにやってくるではないか。
今度は何だ! o(゚д゚o

それはとてつもなくでかいコイ。それが5、6匹群れて我々を恐れることなく近づいてくるもんだから、正体がわかるまですごくドキドキした。




カニカゴおじさん&コイのエリアを抜けて、防水ザックを交代した。身軽な体にまかせて潜水をしていると、何やら丸っこいものが泳いでいた。イシガメだ! 写真を撮りたいので近づくと、スピードを上げて底の方へ逃げ出した。早い! 負けじと追跡して、カメラを持ってない左手で確保。手の中でじたばた暴れる暴れる。

写真を撮ったので逃がしてあげたら、一目散に泳ぎだした。そしてペップさんの尻の下に逃げ込んでじーっと安心している。いや、そこじゃ隠れたことになっていないって。
途中で見つけたカニカゴには、イシガメも入って溺れ死んでいた。捕まえたイシガメ君は人間との縁はこれっきりにして、どうか気を付けて長生きしてもらいたい。




まだ中間ポイントまで到着していない。時計をみてやや不安になったので、ペースを上げたいところだ。しかし急に川の流れがとても緩やかになった。こうなるとフィンで進むより歩いた方が速い。かと思えばとても泳げない浅瀬がずっと続いたりする。仕方なく荷物をかついで歩くことにした。
ウェットスーツの内側が異常に暑い。フィンやらウェイト(腰につける重り)が単なる邪魔な存在になった。延々と歩くうちに辺りが薄暗くなってきた。重くのしかかる疲労感に、もはや二人とも完全に心が折れていた。ギブアップ!って宣言したところで、停めている車のところまでどうやって行けばよいのか。暗い気持で会話もなく歩く二人。
しかしそんな我々の前に、神が降臨した。

・・・続く