宮崎 お気楽キャンプ その2


2008年9月13・14・15日




どうにか以前に遊んだおぼえのある場所までたどり着いた。対岸の道路に渡ろうとしたその時、一台の軽トラックがやってきた。どうやらカニカゴを沈めに来たようだ。作業の邪魔をしないように、脇を通過して我々は道路に出た。しかしさっきの軽トラックがとても気になる。この後どこへ向かうのだろうか。もしかしたらあれが最後のカニカゴ設置で、Uターンしてここまで戻ってくるかもしれない。もし戻ってきたら乗せてもらいたいなー・・・って思ってたら来た来た! ここは一か八かでお願いしようと、ペップさんと意見は一致した。運転手のおじさんに、ペップさんが心をこめて話しかける。




ペップさん:「もしよろしければ、この先まで乗せてもらえませんか?」
おじさん :「・・・・・」
我々二人 :「・・・・・」

おじさんノーリアクション。不気味な沈黙に包まれる。( ;゜Д゜)

おじさん:「耳が遠いんで、もう一度言って」

ズコーッ! あ、そういう意味の沈黙だったのか。一瞬不安になったよ。
再度身振りも入れて説明を試みたら、家に帰るところなので送っていただけることになりました。(^^)V

風のように疾走する軽トラックの荷台で、満面の笑みを浮かべつつ勝利の余韻に浸る二人。途中でおじさんが「ワシの家ここ」って言いながら道路横の家を指差した。あちゃ〜家を通過してまで送っていただき本当に申し訳ないっす。
車の置いてある場所に到着し、どたばたの川下りは無事ゴールを迎えたのだった。




宴会の買い出しをするために、友達の”マート氏”が経営している店に向かった。そこで食材やら酒やらを入手する。いろいろおまけしてもらって有り難かった。

キャンプ場へ戻ると、I君が仕事を終えて駆けつけてくれた。キャンプサイトは完全に貸し切り状態。暖かい鍋をつついて酒を酌み交わすうちに夜はふけていった。


翌朝はI君は仕事があるので朝食を食べる間もなく、先に引き揚げて行った。彼にも食べさせたかったのは、ペップさんの炊いた鮎飯。前日にマート氏の店で買った漬物と一緒に、芳しい鮎飯をかきこんだ。私は料理できないので、ペップさんには毎度感謝する。今回は人の恩を感じる旅だな。




前日川に満足したので今日は海に行こう。キャンプ場を撤収して、お気に入りの海岸へ。
磯場は良い具合に潮が引いていた。潮だまりを覗き込んだら、いきなりペップさんが何か不思議な生き物を発見! 枯れ葉のような姿で漂う「ツバメウオ」の幼魚だ。




浅いタイドプールの隙間に顔を突っ込んでいたら「トラウツボ」と目が合った。怖い顔しているが、手を出さない限り攻撃してこないので刺激しないようにその場を離れた。実際のところウツボより怖いのは、そこらじゅうにいるウニ。特に「ガンガゼ」というトゲがめちゃくちゃ長い奴は、用心しないと3mmのウェットスーツなんて軽々と突き抜けてしまう。




昼飯のカップ麺を食べようとおもったらヤカンを車に忘れてしまった。ついでに箸もない。やってもうた〜。車を停めている場所から磯までは、小山を一つ越えてきているのである。取りに戻りたくない。

仕方ないので。現地調達することに。ヤカンは缶ビールの空き缶を洗って、箸は小枝がいくらでもあるじゃない。一瞬パニックになりかけたが、無事にありつくことができた。




即席のミニ水族館をぼんやり眺めてみる。時間の流れがこの空間だけ止まっているんじゃないかと思う。そんな日曜日の昼下がり。
水族館の生き物たちを海に帰し、また磯遊びをしにタイドプールへと向かった。こんな手間も金もかからないけど、素晴らしい遊びが大好きな大人になれて本当に良かった。これを読んでいるいい年こいた皆さん。楽しいよ。恥ずかしいのは最初だけだよ。




磯からあがって着替を終えた。さて今晩はどこのキャンプ場に行こうか。そう、実は2日目以降の計画は何一つ決めてない。
とりあえずカーナビで帰り道に近いキャンプ場を見つけたので、行ってみることにした。
場所は「直川憩いの村キャンプ場」。当日の申し込みも大丈夫だった。温泉もあるのがとてもうれしい。
温まってさっぱりしたら、焚き火宴会の開始だ。キンキンに冷えたビールをあけながら、旅の締めくくりを祝う炎がキャンプサイトを明るく照らした。

翌朝、テントを叩きつける雨音で目が覚める。しばらく様子をみるが一向に豪雨はおさまる気配がない。炊事棟に逃げ込み、ゆっくり時間をかけて朝食をとった。二日間たっぷり遊んでいるので、別に今日どれだけ雨が降っても我々にとっては関係ない。靄が漂う静かな山々をながめなら味わうコーヒーは格別だった。